今回は「店販」の本当の意味についてお話していきます。
美容師なら「店販」と聞くと誰でも理解できると思いますが、実は他業種にとってあまりなじみのない言葉なのです。
美容業界特有の用語で、辞書で調べてもパソコンで変換しても出てきません。
「店販」を劇的に販売するためには、まず「店販」の本当の意味を理解しておく必要がある
「店販=物販」だと認識している美容師さんがほとんどかと思います。
間違ってはいませんが、この考え方だけだとなかなか成果を出し続けるのは大変でしょう。
店販って「店を販売する」って書きますよね?
物を販売する=物販。店を販売する=店販。
私たち美容師はお客さんに「物」を売るのではなく「店」を売らないといけないのです。詳しく解説します!
物を売るテクニックも大切ですが、ここはすごく大切なことですのでしっかり理解しておいて下さいね。
私に相談いただく内容に
「店販が売れない」
「店販を勧めると失客しそうで・・・」
「店販を売るコツってありますか?」
とよく聞かれますが、もしかすると思考が、「物販」になっているように感じます。
売りたい!って思うことは大切ですが、売ろう売ろうと思うと「売ってやろう!」って顔になり、急にしゃべり方も
変わり、お客さんは引いてしまっているかもしれません(笑)
ご来店されるお客さんのほとんどが、カットやカラー、パーマなどの「施術」を目的に来られています。
そのお客さんに、さらに商品を購入してもらおうと思うと「物販ではなく店販」としての考え方が必要なのです。
物を販売するのではなくお店を販売しなくてはいけないのです。
ここで質問ですが
- あなたのお店はどんな事を大切にしていますか?
- どんなお客さんに来てほしいですか?
- そのお客さんにどうなってもらいたいですか?
お店によって得意なことや特徴、考え方や大事にしていることなど、たくさんあることだと思います。
ちなみに当店は・・・
- 髪を傷ませないことを大切に
- なかなか髪がキレイにならない、他店で納得いかなかったお客様に
- ツヤのあるキレイな髪になってもらい、美容室でのキレイな髪をご自宅でも簡単に再現できること
を大切にしているのですが、そのためには施術はもちろんですが、店販商品が絶対必要だったのです。
- 店販は信頼のバロメーター
- 第一にお客さんの要望や悩みを理解する
- ご自宅でのお手入れは美容師として責任を持つ
- 365日キレイでいていただくため、店販商品をご提案
お店で大事にしていること、お客さんにどうなってもらいたいのかというお店の考え方をお客さんに売る、知ってもらうこと=お店を販売する=「店販」だと私は考えます。
「物販」と「店販」
商品を販売することに変わりはありませんが、ただシャンプーを販売するのではなく、なぜこのシャンプーをあなたに使ってもらいたいのか。この商品を使ってずっとこうなっていてほしい。
お店や個人の「想い」をお客さんに伝える、伝わることから「物販」から「店販」に変わるのではないでしょうか?