今回は「店販からはじめる美容室改革」について話していきます。
美容室の売上げを上げたいと考えたとき、まず「技術売上」からなんとかしようと考える方がほとんどではないでしょうか?
最終的にはどちらも上げていく必要がありますが、先に店販売上から改革するべきと私は考えます。
理由は「利益の大幅アップが可能」だからです。
そもそも「売上」しかみていない経営者がすごく多く、「なかなかお金が残らない」と相談されることも多々あります。
売上が良くても、利益が残るかどうかはまた別の話です。
広告費、材料代、人件費など経費をたくさん使えば一時的に売上を上げることは難しくありませんが、バタバタでしんどくて、支払いがヤバイ。利益は・・・
っていうのはよくある話ではないでしょうか?
では、なぜ「店販」から改革すべきなのか?その理由は、
- 時間をかけずに売上(利益)アップが可能
- すぐにアプローチできる
- 店販売上が上がると、自然と技術売上も上がる
詳しく解説していきます。
時間をかけずに売上(利益)アップが可能
売上(利益)アップで必須なのが、「時間単価を上げること」だと私は考えます。
例えば、一人のお客さんから技術売上として1万円いただいたとしたら、単価1万円。
この数字だけをみるといいと思いますが、そのお客さんに2時間半や3時間もかかってしまっていたとしたら、時間単価が4000円や3000円台になってしまい、これだとなかなか利益は残らない数字です。
技術売上で利益をアップしようと思うと、
- メニューの再構築や値上げによる時間単価向上
- 新メニュー導入による技術習得
などなかなかハードルが高く、新たな集客が必要だったり、新しい機材や商材の導入、準備期間やレッスンなどの時間が必要になる場合もあるでしょう。
しかし店販の一番のメリットは、全く時間をかけず売上を上げることができるという点です。
販売してもしなくても時間はほぼ変わらないのに、技術売上+5000円や1万円、一気に売上アップが可能です。
1人カットするのに1時間かかって、技術売上5000円。
どちらが利益が残ると思いますか?
すぐにアプローチできる
例えば他業種で何かを販売しようとするとまず集客をして、来ていただいたお客さんにアプローチ、アンケートなどで連絡先を把握し、後日DMで再アプローチをかけるといった流れが多いのに対し、美容室だとすでにお客さんがいらっしゃるという絶好の環境があるんですよね。
1から集客する必要もなく、来られているお客さんに今すぐにアプローチして売上アップすることが可能なのです。
時間もお金もかけず、どんな美容室でも今すぐに始められ、確実に利益も増えます。
店販売上が上がると、自然と技術売上も上がる
まさしくうちがそうなんですが、店販から改革しはじめ、店販売上が上がっていくのと比例するように、技術売上(客単価)も上がっていきました。
客単価でいえば、もともと5000円台だった客単価が、現在で15000円、良いときだと25000円を超える月もあります。
店販売上がなければ絶対達成できない数字です。
なぜここまでアップできたかというと
店販を購入されるお客さんが増えてくることで髪がドンドンキレイになり、美意識が向上してきます。
すると、カラーやパーマ比率もアップし、トリートメントされるお客さんも増えることで単価もアップし、失客率も下がり、他店に行っても髪が傷んだ、とまた戻ってくようになり・・・など、良いことしかありません。
まだまだ他店は、「店販をすると失客する」「店販は儲からない」と言ってはじめていないサロンがほとんどです。
これからの時代、残業代や有給休暇取得、社保加入や人件費の上昇・・・経費はどんどん増える時代が来るでしょう。
今までと同じように技術売上だけに取り組んで、経費の負担、利益の確保は可能でしょうか?